flourishing -ペンの技 [書体について]
正確には「書体」ではないのですが、カリグラフィーに密接なジャンルとしてflourishingというものがあります。カッパープレート体に使われるような柔軟なペン先を生かして、線に勢いのある強弱をつけ、鳥や羽模様を流麗に描いていきます。とにかく美しい線が命なので、熟練が必要です。最初は腕ごと動かしてひたすら弧を描く練習からはじまります。
美しい鳥の作品が、岡山会場にも一点展示されます。
画像の作品はこの技法の第一人者、故 伊藤介二先生からいただいた暑中見舞いのハガキです。お手紙には「東京は酷暑の連続、そちらは如何でしょうか、なかなか入朱依頼が来ないのでどうされたかと心配しています…」と書かれていて、胸が痛みます。怠惰な生徒であったことが悔やまれます。御縁があって手ほどきを受けることになり、お手紙のやりとりだけで「どうか後をお願いします」とまで仰って将来を期待して下さった先生に、ついに一度もお目にかかれないままお別れしてしまいました。孝行したいときに恩師なしです。先生直筆の線をみていると「永遠の美」という言葉が浮かびます。
美しい鳥の作品が、岡山会場にも一点展示されます。
画像の作品はこの技法の第一人者、故 伊藤介二先生からいただいた暑中見舞いのハガキです。お手紙には「東京は酷暑の連続、そちらは如何でしょうか、なかなか入朱依頼が来ないのでどうされたかと心配しています…」と書かれていて、胸が痛みます。怠惰な生徒であったことが悔やまれます。御縁があって手ほどきを受けることになり、お手紙のやりとりだけで「どうか後をお願いします」とまで仰って将来を期待して下さった先生に、ついに一度もお目にかかれないままお別れしてしまいました。孝行したいときに恩師なしです。先生直筆の線をみていると「永遠の美」という言葉が浮かびます。
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